5月に入って噴火活動を活発化させている、キラウエア火山。
3日に発生した噴火は、非常事態宣言発令や、周辺住民に避難勧告が出るなど、噴火の深刻さが心配されました。
そんな予感が当たるかのように、その後キラウエア火山で爆発的噴火が。
噴火で発生した溶岩流が住宅街にまで流れ込み、住民の一人が足を負傷するという事態にまで発展しています。
溶岩流の規模は広がってるようで、本当に怖いです。
と、かなり深刻な噴火状況だと思うけれど、「観光大丈夫?」
ハワイは人気の観光地ですし、それが噴火でどうなってるのか気になりますよね。
最新情報をもとに、キラウエア火山噴火の状況についてまとめてみました。
キラウエア火山の所在地を地図で
キラウエア火山は、ハワイ島東部に位置する活火山。
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かなり活発に活動している火山として知られているキラウエア火山ですが、噴火は(活発ではないものも含め)ず~っと継続しているということです。
ウィキペディアによれば、2017年3月時点でそれが34年間も続いているとか。
観光面では、火山国立公園に指定されていて、いろいろなトレイルコースが楽しめるようになっています。
また、サーストン溶岩洞やャガー博物館、キラウエアイキ火口など、キラウエアカルデラ周辺に観光スポットが集中していて

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こちらは観光客がマグマを棒でつついている様子を収めた画像ですが

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こいういことができるってキラウエア火山ならではなのでしょうか。
大丈夫かな、ってちょっと心配になってしまいます^^;
火山噴火被害状況
2018年5月のキラウエア火山噴火について、これまでの状況をまとめてみたいと思います。5月3日、火山噴火発生
この噴火で、周辺住民1700人に避難命令が出されました。また、流れ出た溶岩流が、レイラニ・エステーツ(Leilani Estates)とラニプナ・ガーデンズ(Lanipuna Gardens)という2つの住宅街に押し寄せました。

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キラウエア火山爆発的噴火、噴煙が9100メートルに!
その後も噴火を続け、多くの家屋を飲み込むなどの被害を出していたキラウエア火山の噴火ですが、5月17日、爆発的噴火が発生。この時上がった火山灰は、9100メートルに達したということです。

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今回の被害地域を、1年前と比べている、興味深い写真見つけました。

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建物が、緑豊かな地域が…と、嘆きたくなりますね。
爆発的噴火の後、溶岩流が更に流れ出て、被害が拡大しています。
こちらの動画では、キラウエア火山の被害地域がどうなっているのかを伝えています。
もう、怖いの一言。
先程紹介した、アメリカ地質調査所(USGS)の火山噴火被害状況の画像(5月8日)と、下の画像(5月20日)を見ても、被害が拡大していることがすぐにわかりますね。

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人体への影響が懸念
5月19日、キラウエア火山の噴火で、周辺住民の男性が負傷しました。なんでも飛び散った溶岩が、男性の脚にあたったというのです。
普通の石ではなく、熱い溶岩ですからね。
噴火では、大量の火山灰やガスが発生していますが、それが人々に悪影響を与えることが懸念されています。

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専門家は、海水と溶岩が反応したら有毒ガスが発生することを懸念していましたが、とうとう溶岩が海に達してしまったのです!
えっ、と思っていたところにさらに2つが反応しあい、有毒な「塩酸雲」を発生させたということです!
恐れていたことが現実に。
周辺住民の避難生活は、まだまだ続きそうです。
観光への影響
ここまで噴火の状況がすごいと、「観光どころではない」って思いますよね。噴火に伴いハワイ火山国立公園は閉鎖され、一部道路なども閉鎖されているようです。
Hawai‘i Volcanoes National Park closed and evacuated all visitors and non-emergency staff today due to a series of strong and damaging earthquakes that continue to rock K?lauea Volcano. The park will remain closed until further notice.
— Hawaii Volcanoes NPS (@Volcanoes_NPS) 2018年5月5日
Fast moving (1/2mi/hr) fresh lava from consolidated (4 fissures) 20 (now flow 3) crossed Hwy 137 near mm13 early this morning & 2 channels (fronts 1 & 2)entered the ocean. New hazard=Laze. photo-Dave Okita
— AltFireAviationNPS (@AltFireAviation) 2018年5月20日
Portions of Hwy 137 & Kamaila Rd are closed. #Kilauea pic.twitter.com/nzi0FyjPsO
The closed Volcano National Park where Kilauea blew overnight. Lots of ash in air, residents across Big Island advised to stay inside with windows shut. pic.twitter.com/DKxKU3olik
— Scott Wilson (@PostScottWilson) 2018年5月17日
また、旅行会社では、予定されていたツアーを一部変更したりと対応しているようです。
ですが、ハワイ州観光局は、噴火による観光への影響は少なく、空の便も通常通り運行しているということです。
【ハワイ州観光局からのお知らせ】
— ハワイ州観光局 【公式】 (@goHawaiiJP) 2018年5月18日
ハワイ島東部で発生している火山噴火に関する情報をアップデートしました。
エリソン・オニヅカ・コナ国際空港やヒロ国際空港からの全てのフライトは通常通り運航、島内のホテルやアクティビティー等も同様に通常通り運営されております。https://t.co/edPAO5A92X
ハワイ州観光局の最新情報はこちら。被害地域や通行止めの情報など、詳しく出ているので、ハワイ観光を考えているときは事前にチェックしておくといいですよ。
噴火が発生しているキラウエア火山は、ハワイ島でも東部にあって、主要観光地からは離れているというのが理由のようです。
観光の中心地で宿泊施設が集中するハワイ島西海岸のコハラ地区やコナ海岸からは約110㎞以上離れており、今回の噴火活動エリアから最も遠い地区となります
引用
空の便は通常どおり、観光も、被害地域以外は普通にできるということです。
すでにハワイ観光を予定しているなら、今の所予定変更する必要はなさそうですね。
ただ、今後どうなるかわからないので、よっぽどという以外は、様子を見て予定を立てたほうがいいと思います。
おわりに
キラウエア火山、画像や動画で見ただけでも、その規模の大きさに怖くなってしまうのですが、現場に行ったらもっとでしょうね。キラウエア火山の現在の状況は、依然活発で、これからもっと被害が拡大されると懸念されています。
溶岩流はどんどん流れて海に達し、塩酸雲を発生させました。
USGSは最も高い最高レベル「赤」を維持しています。
これは大規模変化は差し迫っていて、空の便に影響が出る可能性がある、ということを意味しているんですね。
さらに噴火で出た火山灰やガスも大気中に撒かれていて、う~ん、早く噴火が収まってくれればいいけど、このまま続いたら、と考えると、慎重になったほうが身のためと思います。
観光に影響は今の所少ないとの見方がされていますが、本当に「今の所」ですからね。
噴火が続いて有毒ガスなどがもっと発生すれば、大気中の影響範囲はもっと拡大しそう。
しばらくはキラウエア火山のニュースチェックは欠かせないです。
今回は、ということでした!
参考サイト:
http://www.bbc.com/japanese/44000368
http://www.afpbb.com/articles/-/3173444?cx_position=14
https://www.businessinsider.jp/post-167582
https://www.allhawaii.jp/htjnews/3009/
http://www.bbc.com/japanese/video-44192850
http://www.iza.ne.jp/kiji/world/news/180521/wor18052110180001-n1.html
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%82%A8%E3%82%A2%E7%81%AB%E5%B1%B1
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180518-44164686-bbc-int
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180521-00050024-yom-int
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018052101012&g=int