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結愛ちゃん、国が動いたよ!児童虐待防止対策が強化へ

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2018年7月20日、政府は児童虐待防止の緊急総合対策を決定しました。

児童客体防止対策強化



このニュースを聞いた時、思わず
「結愛ちゃん、やったよ、国が動いたよ!」と、叫んでしまいました。


というのも、この緊急総合対策の取り決めは、結愛ちゃんの虐待事件が大きく影響しているからです。



安倍総理が結愛ちゃんに言及

7月20日、安倍総理は、総理大臣官邸で開催された、児童虐待防止対策に関する関係閣僚会議に出席しました。


この会議には、安倍総理を始め、菅内閣官房長官、野田総務大臣、加藤厚生労働大臣らが出席、児童虐待防止対策の強化に向けた緊急総合対策について話し合いが進められました。


緊急総合対策が取りまとめられましたが、安倍総理は、取りまとめられたことについて、以下のように述べたということです。


首相官邸のホームページから引用しますね。


虐待を受けながらも、両親の思いに応えようとする思いを、覚えたての平仮名で綴(つづ)った5歳の結愛(ゆあ)ちゃんを始め、虐待によって幼い命が奪われる痛ましい出来事をもう繰り返してはなりません。子供たちの命を守ります。
 この強い決意の下、児童虐待防止対策の強化に向けた緊急総合対策を、ただ今取りまとめました。この対策に基づき、虐待通告から48時間以内に子供に面会できない場合は立入調査の実施をルール化、子供の安全確認ができない場合など児童相談所と警察の情報共有ルールを明確化、子供の安全確保を最優先としリスクが高い場合には躊躇(ちゅうちょ)なく一時保護を実施する。厚生労働省を始め、各府省庁にあっては直ちに実行に移してください。
 さらに、現行の児童相談所強化プランを前倒して見直し、来年度から2022年度までを期間とする新たな体制強化プランを策定します。その中で、虐待に対応する児童相談所の児童福祉司について、現在の約3200人体制から2000人程度増員を図るとともに、市町村の体制強化などに取り組みます。市町村を含む行政機関の連携はもとより、地域社会全体で子供の命を守る社会づくりを進めます。
 加藤大臣を中心に各大臣においては、子供の命を守るため、あらゆる手段を尽くし、やれることはすべてやるという強い決意で、取り組んでください。引用




この模様を収めた動画はこちらです。
⇒ 児童虐待防止対策に関する関係閣僚会議-平成30年7月20日



やっぱり、今回の会議開催には、結愛ちゃんの虐待事件が大きく影響していたんですね。


総理のコメントを聞いた時「結愛ちゃん、結愛ちゃんの死は無駄にはならなかったよ」と、涙が出てきました。



どんなことが取りまとめられた?

総理が述べられたように、児童虐待防止の緊急対策で取りまとめられたのは

○子供が危険にさらされているリスクが高い場合は、児童相談所は躊躇なく一時保護する
○児童相談所は、虐待が通告されてから48時間以内に、子供に面会できない場合は、立ち入り調査を実施する
○児童相談所間のひきつぎを強化、引き継いだ児相は、緊急性が高い場合子供と対面して安否を確認する
○2020年までに児童福祉司を2000人増員する
○子供の安全が確認できない場合の児相や警察の間での情報の共有対象の明確化

といった点。


結愛ちゃんの場合、問題となったのは
○命にかかわるほどの虐待を受けていたにもかかわらず、品川区の児相が面会拒否された後何も行動していなかった
○香川県では病院が結愛ちゃんについているこめかみの傷をしてきていたが、その情報は警察と共有されなかった

など、公共機関の連携や対応の不味さが浮き彫りになりました。


「もし、外部がもっと踏み込んでいたら、結愛ちゃんの命は救われたのではないか」と思われたところがたくさんあっただけに、なおさら悔やまれるんですよね。


緊急対策は、こうした悲劇から子供を守るため
○虐待が疑われている子供の面会の徹底
○異なる機関どうしの情報共有のルール化
○児相のあり方

の見直しと強化が取り決められたということになりますね。


「児相強化プラン」は、以前からあったのですが、それに上乗せされる形で強化されるようですね。



命の危険に関わるほどの虐待で、子供の命を守ることができるかどうかは、児相の行動が大きく関わっています(もちろん、警察や病院、行政との連携が大事ですが)。


その児相が的確に動くためにも、情報の共有やルールの強化は必要なことだと思います。


これを実行に移すには、職員の育成と言った課題がありますが、実現してほしいですよね。



結愛ちゃんのおかげで何人もの子供が救われる可能性が


総理がおっしゃるように、私も結愛ちゃんが書いたあのメッセージ、何度読んでも心が痛くなります。



結愛ちゃん、結愛ちゃんの願いはパパとママには届かなかったかもしれないけれど、多くの人に受け止められているよ(涙)


そして、結愛ちゃんの魂の叫びは、国まで動かしたんだよ。


児童福祉対策が強化されたとしても、結愛ちゃんは帰ってこない、でも、今後対策が実施されることで、何人の子どもたちが救われることになると思う。



結愛ちゃん、辛かったろう、痛かったろう。

でも、結愛ちゃんが耐えた苦しみは、こうやって花を咲かせたよ。


私はこうして記録して伝えることしかできないけれど、多くの人がきっと児童虐待防止対策が強化されたことを知って喜んでくれていると思う。


そしてこれからは、子どもたちの命を守る社会を目指すね。


結愛ちゃんの死を無駄にしないためにも。



参考サイト:
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20180720-OYT1T50056.html
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180720-00010011-houdoukvq-soci
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180720-00050056-yom-pol
https://mainichi.jp/articles/20180721/ddm/001/010/082000c
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3426456.html





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